~初めて不動産売却~その前に‼ 第4回
今回は、初めての不動産売却 その前に‼の第4回になります。
前回の続きで、勘違いされがちな不動産業界の常識のパート2をご紹介します。
勘違いその②
…売り物件は販売を任された業者だけが取り扱っている?
これもまた、多くの方が勘違いしていることですが、不動産と言えば「それぞれの不動産会社が、それぞれ別々の物件を扱っている」と思っています。
しかし、実際にはほとんどの不動産会社が同じ物件を取り扱っています。つまり、ひとつの物件をどの不動産会社でも売ることができるということです。
ですが、勘違いするのも無理はありません。家電製品であれ、食料品であれチラシを出している店から買うのが普通です。
しかし、これは不動産売買を行う際には、必ず知らなけらば行けない大切なポイントです。
では、不動産売買の仕組みはどうなっているのでしょうか?
少し難しい話になりますが、不動産を不動産を売る人にとってここが一番重要になります。
例えば、お客さんが不動産会社Aに専任で家を売ってくださいと依頼した場合、不動産会社Aは次の2つの事をします。
①自社で新聞や住宅情報誌、インターネットなどで広告を出したり看板を立てたりして購入者を探します。
②お客さんの家の販売を任されたことを「指定流通機構」に登録します。
指定流通機構は聞きなれない言葉ですが、殆どの不動産会社が加盟しているものです。
ここに物件を登録していれば、加盟している不動産会社に、瞬時に不動産情報がいきわたるという便利なシステムになります。
これにより、お客さんの不動産が売りに出ましたという情報が瞬く間に地域全体の不動産会社に行きわたります。
そして、指定流通機構で売りに出たことを知った不動産会社Bが、その家を買いたい購入者に紹介しめでたく制約になった場合は、家を売るお客さんは不動産会社Aに「家を売ってくれてありがとう」と手数料を支払います。
一方で、購入者は物件を紹介してくれた不動産会社Bに「紹介してくれてありがとう」と手数料を支払うというわけです。
このように、不動産売買契約は「売る人のお世話をする不動産会社」と「買う人のお世話をする不動産会社」は別々になるケースが多くあります。
また、指定流通機構から配信される物件情報は、加盟業者共通の物ですから大きな不動産会社から小さな街の不動産会社まで機構に加盟している業者なら、どこもみな同じ物件データを基に取引を行っていることになります。
つまり、売ろうとしている土地や建物は、直接販売を任された不動産会社だけではなく、数多くの不動産会社が協力しあって販売するということです。
次回は、勘違いその③をご紹介します‼
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