買取り?仲介?
こんにちわ、今回は不動産の売却方法についてお話したいと思います。不動産の売却には「買取り」と「仲介」があります。それぞれの内容、メリット、デメリットについてご説明させていただきます。
まず、「買取り」ですが、これは、不動産を売却したい売主様から不動産会社が直接購入する方法です。「買取り」の1つ目のメリットは、やはりスピードです。販売期間がなく、そして、不動産会社は現金で購入するケースが多いので、数週間で契約、決済までできることも珍しくありません。2つ目のメリットは、仲介する不動産会社がいないので仲介手数料が不要です。例えば、1,000万円の場合の仲介手数料は396,000円ですので、その費用がかかりません。
3つ目のメリットは、近隣に知られることなく売却できます。様々な事情から近隣に知られたくないという方は意外と多いです。「仲介」の場合はネットやチラシなどの媒体から近隣に知られてしまう可能性がありますが、「買取り」の場合は、それがありません。
4つ目のメリットは、ローン特約がないので契約解除の心配がありません。「仲介」の場合、一般のお客様が住宅ローンを利用して購入する契約では、「ローン特約」を付けます。ローン特約とは、契約後、万が一住宅ローンの審査が否決になったときは白紙にすることができるというものです。せっかく契約した後に、買主様のローン審査が否決になってしまうと、また一から募集開始となってしまいます。これでは予定や計画が立てにくいですね。「買取り」の場合、不動産会社は現金で購入することが多いので、ローン特約を付けることがありません。なので、安心して予定を組むことができます。
最後5つ目のメリットは、古くても傷んでいても購入していただけるという点です。買取りをする不動産会社は、買取りした後は全面的にリフォーム、リノベーションして再販売します。古くても傷んでいてもどちらにせよ全面的にリフォームするので、そこまで影響はありません。
次に、「買取り」のデメリットですが、それは、やはり「価格」です。相場価格よりもどうしても低い価格になってしまいます。よく相場価格の6~7割が買取り価格と言われています。買取する不動産会社は、少しでも安く買取りしたいという気持ちがあります。安く買取りできれば、その分、再販売するときの利益に還元できるからですね。買取り=安く買い叩かれる、と思っている方も多いと思います。以前は、買取りする不動産会社が少なかったこともあり、不動産会社の言い値で買取りしてもらうしかなかったということを聞いたこともありますが、近年、買取りする不動産会社が以前に比べてかなり増えてきました。よって、買取りする不動産会社も低い価格では買取りできないので、高めの価格を提示せざるを得ない状況になっています。買取りしてもらうお客様からすると以前に比べて条件が良くなりましたね。物件によっては、相場と変わらないぐらいの価格で買取りしてもらっているケースも珍しくありません。そして、買取りの際は、1社だけでなく、数社に内覧してもらってください。又、買取りする不動産会社には、マンションに力を入れている、土地しか買取りしていない等、特徴があります。なので、買取り査定を依頼する前に、戸建て、マンション、土地、何の買取りをメインでされているのか聞いてみてください。
次に「仲介」です。「仲介」は不動産を売りたい売主様から物件を不動産会社が預かり、買主様を探してくる方法です。メリットはやはり「価格」ですね。相場の価格で売り出すことになるので、「買取り」の価格よりは高い価格で売却することができます。人気のある物件になると、相場価格よりはるかに高い価格で売却できたり、新築時の価格と同じくらいの価格で売れたりすることも珍しくありません。
デメリットは、計画が組みづらいというのが挙げられます。いつ売れるのか?というのが把握しづらい点があります。不動産は市場や景気の影響を受けやすいところがあり、思っていた以上に時間がかかってしまったということもあると思います。なので、仲介を依頼する不動産会社には、しっかりとした販売計画と販売戦略をもとめてください。どのような計画を立て、どのような戦略で早期成約を目指していくのかちゃんと説明してくれた不動産会社に依頼したほうが良いと思います。
今回は、「買取り」と「仲介」についてお話させていただきましたが、どちらを選択されるかはお客様の置かれている状況によって違ってくると思います。遠方に住んでいて管理できないので早期に処分したいという方は「買取り」が向いていると思いますし、住宅ローンの残債がまだまだ残っているので少しでも高く売却したいという方は、「仲介」で進めた方が良いと思います。当初数ヶ月は「仲介」で動いてみて、その間に決まらなかったら「買取り」にするという方もいらっしゃいます。どちらが自分に合っているのか、どのように進めた方が良いのか分からない方、不安のある方はお気軽にご相談ください。

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